10万年放射性物質を隔離するということ

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放射性廃棄物を10万年保管し隔離する施設について考える。

原子力発電によって裕福になる一部の人々は「原子力発電を継続する」という目的遂行の為のプランをたてている。彼らの目的は「社会に利益をもたらす事」ではない。本来は「社会に最大限の利益をもたらすためにどう電力を活用するか」という視点から計画をたてるべきだが。

さて、放射性廃棄物は半減期に従って10万年ないし、100万年の間放射線を出すといわれ人体に有害な影響を継続的に与え続けるが、それら放射性物質は人類社会から隔離された施設で安全に管理すれば放射性廃棄物の問題は全く問題ないし、それができるのだと原発推進の人々は解説する。しかし、それは一体どういう事を意味するのか具体的に見て行きたい。

次の図を見てほしい。

放射性物質を10万年隔離するという事は全人類の文明の歴史を遥かにしのぐ年月を立った一つの地下施設に注意を払いながら反永続的に管理して行く事を意味している。しかも、原発を廃止した時から10万年であるから、その間は収束に向けて管理する機関はその施設は何も生まない負の施設として存続し続ける。
放射性物質を10万年隔離するという事は全人類の文明の歴史を遥かにしのぐ年月を立った一つの地下施設に注意を払いながら反永続的に管理して行く事を意味している。しかも、原発を廃止した時から10万年であるから、その間は収束に向けて管理する機関はその施設は何も生まない負の施設として存続し続ける。

現代からみて10万年前とは、人類がアフリカ大陸を初めて出発し世界に進出し始めた頃だ。人類最古の壁画(ショーヴェ洞窟の壁画)が描かれたのが3万2千年前。3万年前にやっと後期石器時代が始まる。ネアンデルタール人が絶滅してからまだ2万年しかたっていない。1万8千年前に人類はやっと土器を作り始める。1万1千年前に農業が起こり、1万年前まで人類はマンモスを食料としていた。人類史上最古のエジプトピラミッドとして遺るジョセルのピラミッドはたかだか4千7百年前に建てられた物である。しかし現代の人類はたった4千7百年前の建造物の本来の意味・用途すら理解できないでいる。

そもそも国家という単位でこそ初めて法治のもとに秩序を求められるのであるが、国家とはそう長く存続し続けるものではない。世界各国では栄枯盛衰を繰り返しながらローマ帝国ができ滅びオスマン帝国が現れ、随や唐が現れ消えて行った。あまり知られていないが人類史上最長の歴史を誇る国家は日本である。がその最長の国家の歴史はたったの1,600年である。

さて、電力のために放射性廃棄物を10万年も管理しようとしているわけだが、その電気が発明されたのはたった350年程前の事である。図にあるとおり、350年の歴史とはこの規模でみると紙の様に薄い歴史である。原発利権をもつ人々はたったこれだけの紙の歴史の栄華のために、残りの10万年をのこされた人類に奴隷の様に施設管理させようとしているのである。

国家という単位が2千年を超えて存続した事がないというのに、

どういう思考回路を以て10万年間何も生まない負の施設を管理できると断言できるのだろう。

 

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